伝淀殿画像

制作年代桃山時代~江戸時代初期(16世紀~17世紀)
員数1幅
素材・技法等絹本著色
大きさ(単位cm)72.2×36.3
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00027
作品解説 両手で数珠を持ち、繧繝縁の上畳に坐す女性の姿を描いている。豊臣秀頼の母淀殿(1567-1615)の画像と伝えられているが、確実なことはわからない。
 描かれた女性は髪を垂らし、小袖を打ち掛けた姿で、内側の小袖は赤地に青・白等の縞模様、打ち掛けた小袖は段の内側を霞と雲、菱繋 ぎ、萩・菊などの秋草、梅鉢 などで埋め、大ぶりの円を散らした模様で、金の摺箔 と刺繍による繍箔 を表したものであろうとされている。これらの髪型・着物の意匠や、数珠を手に上畳に坐す姿から、本画像は慶長年間(1596-1615)前後の女性の肖像画と考えられる。
 上部には、「たゝたのめ(唯 頼め/「猶 たのめ」とも) しめしかはらの(標茅原 の) さしもくさ(さし艾) 我 世の中に あらむかきりは(あらん限りは)」と墨書されている。これは、『袋草紙』、『新古今和歌集』、『沙石集』や謡曲「田村」に取り上げられ、京都清水寺の本尊観音菩薩の御詠として古くから知られた和歌である。

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