撮影:木奥惠三

楊柳観音像  

制作年代高麗時代(14世紀)
員数一幅
素材・技法等絹本著色
大きさ(単位cm)106.2×50.6
収集年度1979
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号01006
作品解説 水辺の岩上の草座に坐す観音菩薩の画像。右脚は左脚に載せ、左脚は水面から出た蓮台に下ろし、右腕を右膝に、左腕を岩に置いて楽に伸ばし、背後に頭光と大円相を負って、画面下隅で合掌する善財童子へ視線を向ける観音の姿や、右横の岩上に楊柳を挿した水瓶を描いている点、水辺に珊瑚を描いている点など、高麗時代の楊柳観音像に一般的な図様と共通する。
 描写は繊細で、観音・童子の肉身を細い朱線で括り、観音が頭から被る薄絹の透けるような薄さを表し、薄絹や裳・条帛 に雲気・鳳凰、亀甲・蓮花、唐草等の文様を描き、岩の表面を細い金泥 線で括っている。朱・白を主体に金を加えた色彩には暖か味がある。
 画面の損傷程度は大きいが、高麗時代の楊柳観音像の現存作例として貴重である。

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