薬玉褄文様単衣
| 制作年代 | 江戸時代(19世紀) |
|---|---|
| 員数 | 1領 |
| 素材・技法等 | 絽地 染 |
| 大きさ(単位cm) | 丈158.5 裄61.8 |
| 収集年度 | 1972 |
| コレクション | 吉川観方コレクション |
| 所蔵品番号 | 01889 |
| 作品解説 | 五月五日は端午の節句。鯉のぼりや甲冑人形を飾る、軒に菖蒲や蓬をさすといった風習が思い浮かぶが、他に薬玉をかけるというものがあった。薬玉とは、錦の袋の中に種々の香料を入れ、造花や糸で飾り、菖蒲や蓬を添えて結びつけ、五色の糸を長く垂らしたもので、続命縷、長命縷とも呼ばれた。宮中などではこれを柱や簾にかけて、不浄を避け邪気を払った。俳諧では夏の季語とされている。 萌葱色の絽地に、襟先から裾へかけて白上げのみで薬玉を表したまことに爽やかな一領。江戸時代にはこの日(新暦の六月上旬に相当)を境に、単衣や帷子などの裏地のない衣類を着用した。夏の訪れにふさわしい文様といえよう。天明五年(1785)の『当世都雛形』には同様の薬玉の文様があり、この一領もほぼ同時期のものと思われる。 |
