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精霊の像
| 資料番号 | Ⅳ-326-S |
|---|---|
| 材質 | 石灰石 |
| 地域 | オセアニア |
| 国名 | パプアニューギニア |
| 地名 | 東ニューブリテン州 ガゼル半島 |
| 民族名 | トーライ |
| 現地名 | Iniet(イ二ヨット) |
| コレクション名 | 今泉隆平コレクション |
| 収集者 | 今泉隆平 |
| 原収集者 | 不明 |
| 資料解説 | 緻密な石灰岩から製作された動物形彫像。全体的にデフォルメされているが、耳と判断できる頭部の突起や耳元まで達する口、両翼の表現などから、本資料はコウモリを象ったものと推測できる。表面は滑らかで、全身は赤紫から黒茶色を呈する。資料台帳によれば本資料は、非常に面長で、突出した眼球や明瞭な鼻梁、分厚い唇が印象的な石灰岩製の彫像である呪物彫刻(Ⅳ-306)とともに、イニヨット(Iniet)にまつわる造形物であるという。イニヨットとは男性のみが加入を許された秘密結社の呼称であり、結社の男性成員による舞踏や結社に関係する造形物そのものを示す。イニヨット結社の成員は超自然的な力の恩恵に授かることができると信じられてきた。男性が結社へ加入する際、特定の動物が彼自身の超自然的な生き写しとして選ばれ、その動物が石に象られた。製作されたイニヨットの石造物は神聖な区域に祀られたのち、埋納されたという。現存する類例資料の多くには破損が認められる。これは故人に対する儀礼の一環として、意図的な破壊がなされたのではないかと考えられている。19世紀末から20世紀初頭にかけて多くの類例資料が収集された。一方で、行政府や宣教師らによる迫害が過熱化し、植民地化が進展する過程で、イニヨットに関する知識や伝統の殆どは失われてしまった。 |
| 資料解説記述者 | 臺浩亮(慶應義塾大学グローバルリサーチインスティチュート共同研究員)・2025年度Innovate Museum事業 |
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※資料の熟覧調査または資料借用をご希望の場合は、当館までお問い合わせください。
南山大学人類学博物館
メールアドレス:a-museum@nanzan-u.ac.jp
最終更新日
2026/02/15
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