シャコガイ製の飾り板

資料番号Ⅵ-77-N
材質シャコ貝
地域オセアニア
国名ソロモン諸島
地名チョイスル島(ショワズル島)
民族名チョイスル(推定)
収集者今泉隆平
コレクション名今泉コレクション
資料解説 ウェスタン州とチョイスル州では、「ポアタ(腕輪)」(資料番号Ⅴ-270-1-S①)と同じくシャコガイ製だが形状の異なる財貨がある。それは、「ボコロ」や「ザル」、「バラヴァ」と呼ばれる、比較的大きく重厚な、透かし彫りがみられる貝殻製の飾り板である(資料番号Ⅵ-76-N~Ⅵ-81-N)。
 ボコロやザルは婚資・賠償・土地購入などに用いられる一種の貨幣であった。特に円形の上に鳥のようなモチーフが伸びているボコロ(資料番号Ⅵ-79-N)は富の象徴と認識されており、2ドル硬貨の意匠やソロモン諸島中央銀行のロゴにも用いられている。
 より精巧な透かし彫りで飾られているバラヴァは集団の象徴であり、有力者の頭蓋骨などが安置される祠の開口部に供えて保管された。盗まれたり首狩り襲撃で略奪されたりすることはあっても、交換されることはなかった。また、装飾の豊かなバラヴァは有力者が土地に対する権利を主張するための土地権利証として機能していたといわれている。
資料解説記述者藤井真一(国立民族学博物館)・2025年度Innovate Museum事業

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