資料番号Ⅵ-108-N
材質木、石灰、赤土、黄土、炭
地域オセアニア
国名オーストラリア
地名北東クイーンズランド(RAINFOREST)
収集者今泉隆平
コレクション名今泉コレクション
資料解説北東クイーンズランドに特徴的な装飾楯で、「レインフォレスト・シールド」とも呼ばれる。楕円形で両端がとがった大型の楯であり、伝統的には熱帯雨林に自生するイチジク属の板根から作られる。表面には白・黄・赤・茶・黒などの広い帯状の彩色が施され、鮮やかな装飾が特徴である。このタイプの楯は、アボリジニの一対一の儀礼的戦闘において、相手の打撃を受け流すために用いられた。こうした戦闘は、個人間または集団間の紛争を解決するための重要な場であり、単なる暴力ではなく社会的・儀礼的意味をもっていた。楯の文様はそれぞれ異なり、個人や集団のアイデンティティを示す印としての役割を果たした。また、これらの楯は他地域のアボリジニ集団との交易品としても用いられたが、1890年代後半までにはほとんど製作されなくなり、使用されることもなくなっていった。
資料解説記述者平野智佳子(国立民族学博物館)・2025年度Innovate
Museum事業

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