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摩擦太鼓(イアウヌト)

資料番号Ⅴ-160-S
材質
地域オセアニア
国名パプアニューギニア
地名ニューアイルランド島
民族名不明
収集者今泉隆平
コレクション名今泉コレクション
資料解説 硬質な一木から製作された体鳴楽器。ニューアイルランドに特有の楽器であり、葬送儀礼マランガンや男性のみが参加を許された儀礼などにて使用されてきたことが知られている。本資料の現地名イアウヌト(Iaunut)は、当地に生息する鳥の名でもある。
 本資料は側面を短軸方向に刳り貫くことで作出された大きさの異なる3つの“舌”状構造が特徴的。演奏者が適度に湿った掌で“舌”を擦ると、赤子の泣き声のような、甲高い音を響かせる。本資料にも“舌”が手擦れによる光沢を帯びていることが確認できる。イアウヌトが生み出す音は精霊ないし死者の声であると信じられていた。
 20世紀初頭の収集品の中には精緻な彫刻に石灰による彩色、貝の象嵌が施された類例資料を多数確認できる。一方で、本資料には彩色や装飾的な表現が殆ど認められない。簡略化された作例と見なせる。
資料解説記述者臺浩亮(慶應義塾大学グローバルリサーチインスティチュート共同研究員)・2025年度Innovate
Museum事業

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