めざせ健康・さしきんちゅ 内臓肥満からくるメタボリックシンドローム!!
| 資料グループ | 広報さしき 第335号(2005年6月) |
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| ページ | 6 |
| 発行年月日 | 2005/06/10 |
| 内容コード | G000000827-0012 |
| 記事内容 | みなさん、こんにちは。6月5日(日)、佐敷町として最後の住民健診が行われました。南城市になってもよろしくお願いします。 さて、健診といえば「血管の状態」を見ていますが、特に動脈硬化を急激にすすめる「メタボリックシンドローム」という新しい考え方について、今月はお話しします。 メタボリックシンドロームとは・・・・・・ 動脈硬化を促進させる、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病をいくつも持っている状態のことです。それぞれが軽い異常でも、重なることで動脈硬化が急激にすすみ、心臓や脳の血管障害を引き起こすことがわかってきました。 左(表1)にメタボリックシンドロームの診断基準を示しています。健診結果をもとに、あてはまる項目をチェックしてみましょう。 下記の①に加えて②~④の2項目以上該当するとメタボリックシンドロームと診断 ①腹腔内臓脂肪蓄積 ウエスト周囲径 男性≧85㎝ 女性≧90㎝ ②血清脂質 高中性脂肪血症≧150㎎/dℓ、 HDLコレステロール値<40㎎/dℓの両方またはいずれか ③血圧 最高血圧≧130㎜Hg、最低血圧≧85㎜Hgの両方またはいずれか ④血糖値 空腹時血糖≧110㎎/dℓ *心臓病の発症率は0個の人を1とすると、1個の人は1.5倍、2個の人は約2倍、3個は約3倍、4個は3.5倍となります。これに喫煙、遺伝が加わると、さらに高くなります。 メインは内臓脂肪型肥満! へそ周囲が「男性85㎝以上、女性90㎝以上」の場合は、内臓脂肪型肥満と考えられます。メタボリックシンドロームの診断は、内臓脂肪の蓄積が前提となります。これは、食べ過ぎや運動不足で内臓脂肪がたまると、脂肪細胞から出る悪玉ホルモンによって高血圧、高脂血症、糖尿病が引き起こされることがわかってきたからです。 佐敷町では、平成15年度の住民健診から69才以下を対象に「へそ周囲測定」実施しています。 (図1) ◎65才未満死亡率(沖縄県) 全国1位(平成14年) ◎沖縄県の生活の実態 (図2) ①身長:全国46位 ②体重:全国1位 ③歩数:全国37位 ④飲食店数:全国1位 ⑤ハンバーガー店:全国1位 ⑥居酒屋:2位 ⑦料亭:最下位 沖縄県民はずんぐり体型 表2は、平成15年度沖縄県の年齢別メタボリックシンドロームの頻度を示しています。沖縄県の男性は30才代よりメタボリックシンドロームが増えていることが問題です。男性32.6%は、アメリカ男性でも25%程度なので、世界的にみても飛び抜けています。 この現状をみれば平均寿命の転落も納得です(図1)。ここで沖縄県の生活の実態の結果を紹介します(図2)。 身長は下から2番目だが、体重は全国1位。車社会、外食しやすい環境にあることがわかります。 沖縄県の生活環境は肥満になりやすい環境ですね・・・。 治療はまず肥満解消から! もちろん、高血圧、糖尿病などの診断があれば、治療が必要ですが、軽い異常であれば肥満の解消でほとんどの数値が改善すると言われています。それにはまず、健康診断を受け、健診結果をもとに生活習慣を見直すことが大切。自分の課題をみつけ、できそうなことから始めてみましょう。 一緒に考えていきましょう! 「体重がなかなか落ちない」「一人では難しい」と感じている方は、ぜひ健康課の保健師、栄養士、運動指導士にご相談下さい。あなたに合った解決方法を一緒に考えていきます。お問い合わせは、健康課(947-2782)まで。自分のため、家族のため健康づくりに取り組み、元気な佐敷町民を目指しましょう。(保健師 大城昌直) |
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