出土遺物にみる鉄製品

資料グループ広報さしき 第331号(2005年2月)
ページ16
発行年月日2005/02/10
内容コードG000000819-0041
記事内容鉄製品は再利用が可能なためリサイクルされやすく、また、土器や陶磁器に比べ腐食しやすいという特徴があるため、なかなか残らないと言われています。

しかしながら、各地に残るグスクからは鎧の一部(勝連町平屋敷)、刀子、鉄釘などが発掘調査で見つかっています。

佐敷グスクでも同様に、刀の一部、ヤジリ(矢の先)、鉄釘が出土しています。

これらは、グスク内の各場所で出土していることから、保管された武器ではなく、城の防備に携わった人々の持ち物の可能性が考えられます。

また、鉄釘は現在の釘のような断面が「丸」ではなく、「四角」であることが特徴です。これらの釘は、建物に利用されたと考えられ、「つきしろの宮」が建立されている平場や、駐車場として利用されている平場から比較的多く出土しています。そのため、この平場には佐敷上グスクで生活をする建物や、執務をとる建物などがあったことが推測されます。
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