めざせ健康・さしきんちゅ こころの病、考えてみませんか? ~統合失調症~
| 資料グループ | 広報さしき 第328号(2004年11月) |
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| ページ | 11 |
| 発行年月日 | 2004/11/10 |
| 内容コード | G000000816-0021 |
| 記事内容 | 「こころの病」というと、何かしら特別な病気だと思っていませんか? しかし、「こころの病」は、眠れない、緊張する、イライラする・・そんな日常生活でのありふれたストレスに、環境などの複雑な要因が絡み合うことで発症します。 今回は、こころの病の一つである「統合失調症」について考えてみたいと思います。 「統合失調症」は、以前は「精神分裂病」と呼ばれ、原因不明の病気であると言われていました。 しかし現在では、脳神経の働きが活発になりすぎて、「オーバーヒートした状態」であると考えられています。 人間は、様々な情報を取り入れ、脳の中で整理し、思考や行動を「統合」します。この働きが何かの拍子に不調を来たすと、幻聴(周りの人には聞こえない声や音が聞こえる)、妄想(真実ではないことを信じ込む)等の症状が表れます。症状は人により様々ですが、適切な治療・リハビリを行うことで、社会生活を送ることができます。 誰でもかかる? 「めったにない病気」「もう治らない」「何をするかわからない」等というのは大きな誤解です。 統合失調症は、成人の百人に一人弱の割合でかかり、高血圧、糖尿病などのように「ありふれた病気」の一つなのです。ストレスの多い現代社会。いつ誰がかかってもおかしくないのです。 事件の報道等で「通院歴」や「精神障害」という言葉だけが一人歩きしています。しかし刑事犯として検挙された、こころの病を持つ方の約7割は一度も治療を受けたことがない、または通院を止めてしまっている人です。 多くの患者さんはきちんと治療を受け、個人差はありますが、徐々に回復に向かうことができます。その為にも、家族をはじめ、より多くの方が病気に対する正しい知識を持ち、「思い込み」を修正していくことが大切です。 地域での生活を! こころの病を持っていても、他の病気と同じように、病状が落ち着けば、家で暮らすことができます。その際には、福祉・保健サービスが利用できますので、ここで紹介しますね。 佐敷町では・・・ ①デイケア「あゆみ会」 こころの病をお持ちの方を対象に毎月1回行っています。生活リズムの確立や仲間作りを通して、社会参加・社会復帰を目指しています。浜下り・陶芸など楽しく活動しています。 ②家族の集い こころの病を持つ家族の方の家族同士の交流会です。 毎月1回、4町村(佐敷町・知念村・玉城村・与那原町)合同で行っています。 家族にしか分からない悩み、喜び等、お互いの悩み、体験を皆で語り合ってみませんか? ③電話相談・訪問 誰も分かってくれない、聞いてくれない、その思いを言葉にすることで気持ちが楽になることもあります。一人で、また家族だけで抱えずに、保健師に相談してみませんか? この他に利用できる施設・機関としては以下のものが有りますので参考にして下さいね! ・地域生活支援センターてるしの 888・5658 ・南部福祉保健所 889・6351 ・沖縄県総合精神保健福祉センター 888・1443 ・南部断酒会 889・6351 ・南部断酒会家族たんぽぽ 889・6351 ・精神科救急医療情報センター 889・8893 多くの方が自分らしく、より充実した生活を送れますように! (保健師 野原百合子) |
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