そして今、戦争を・平和を・考える 佐敷町終戦50周年事業/愛と平和の映画・音楽フェスティバル開催
| 資料グループ | 広報さしき 第218号(1995年9月) |
|---|---|
| ページ | 4-5 |
| 発行年月日 | 1995/09/10 |
| 内容コード | G000000669-0004 |
| 記事内容 | 終戦から50年を経た今年。その節目の年に、戦争と平和について今一度みつめなおそう―。町では、7月から8月にかけて、佐敷町終戦50周年事業 「愛と平和の映画・音楽フェスティバル」 を開催しました。 フェスティバルでは、筑紫哲也講演会、映画祭、映画資料展示会、みんなの歌コンサートと、盛り沢山な事業を実施。町文化センターを会場に、映画と音楽をとおして、戦争と平和について考える機会を設けました。 超満員で会場に収まりきれず、ロビーでのモニター視聴者もでた筑紫哲也講演会。数々の名画で感動の涙を誘った映画祭。貴重な資料が満載で、ため息のもれた映画資料展示会。一流音楽家はもとより、町内の婦人や子どもたちの明るい歌声がひびいたみんなの歌コンサート。 直接、間接に戦争と平和について問いかけた催しに、参加者の皆さんは、それぞれに想いを喚起させ、感想を残してくれました。 事業の中で実施したアンケートに協力された参加者の方々の声を中心にとり上げてみました。 筑紫哲也 講演会「映画にみる戦争と平和」 筑紫哲也講演会は、7月29日夜、町文化センターで開催。 「映画にみる戦争と平和」 と題した講演の中で、筑紫氏は多面的な物の見方の必要性を強調。また、戦争が、弱者から先に攻撃の標的にする性質を帯びてきている点を指摘。その典型となった沖縄戦の悲惨さを語っていました。 また、戦後すぐにカンカラ三線とともに復活し、現在も 「元気な」 沖縄文化のバイタリティーにもふれ、文化の尊さなども訴えていました。 参加者の声から ▽たいへん参考になりました。2方面での考え方がなかなか出来ない事を痛感しました。この様な有意義な講演を度々開催して下さい。蛇足ながら 「いくさのサチバイヤ女と子供」 のことわざがあります。 (………) ▽文化という事について考えさせられました。自分の生れ育った土地の文化を知り、子供に伝えていかなければいけない。それが平和へと結びつく気がします。 (字津波古・謝敷明美さん・36才) ▽いろいろな方向からの映画の観かたをきいて、なるほどと思うところあり、ちょっと考えすぎ (むつかしい) かなと思うところがありました。 (字新開・花木美子さん・38才) ▽何気なくすごす日常の中、そんなにすばらしい文化に知らず知らずに刺激されながらすごしてるのかな、もしかしてすごいとこに住んでいるのかなってうれしくなった。いつもどんな間題に対しても適確でわかりやすくて、話をきくたびに、筑紫さんの人柄にひかれます。こういう機会にめぐりあえてよかったです。 (玉城村・嶺井さん・31才・女性) ▽カサブランカでフランス人をなぐってバーグマンと手をとりあう…。共感!してしまいました。その方がぐんとおもしろい。遠い沖縄へ足を運んでくださり、沖縄を大好き!とおっしゃってくださり、とてもうれしい気持ちと沖縄人は自信をもつのでは?と思います。ありがとうございます。 (那覇市・鹿島美智代さん) ▽洞察力のある筑紫哲也さんの講演、大変すばらしく聞かせて貰いましてありがとうございました。日本の未来の指針となる、そして今現在何が問題なのかちょっと解説して下さる多事争論は、道を間違えない様にしているので、大変貴重な言論の場だという感じがします。 (町内・40才・男性) ▽沖縄に関係の深い方を呼んでとてもいい講演会でした。 (西原町・金城優子さん・30才) ▽戦争映画を見る視点のよい勉強になった。戦争…統計に表れないもの…文化がつぶされる。 (字津波古・松田政喜さん・60才) ▽私は何をすればよいのか。私は今、何をしたらよいのだろう。 (町内・Kさん・21才・女性) ▽面白く、あっと言う間の時間。感想書くのにゆっくり時間が欲しく、書くに書けない。とにかくグー。 (糸満市・玉城里美さん・50代) |
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