俳句 つれづれ草 いも
| 資料グループ | 広報さしき 第82号(1984年6月) |
|---|---|
| ページ | 12 |
| 発行年月日 | 1984/06/10 |
| 内容コード | G000000499-0026 |
| 記事内容 | 編集子から「主に農業面を」との注文。俳句は、農耕儀礼を出発点とした最短詩だが、高度に発達しつつある農業を本欄で語るには至難の業である。乏しい知恵を絞り搾り、責を果たしたい。もとより持てる力以上のことは書けないので、大分のご寛怒とご叱正を乞う次第である。 遠祖より命継ぎきし甘藷に花 すでにご存知の通り野口総宣が藩薯(ハンス)として384年前、中国より導入されて以来、琉球国は勿論、薩摩を経て全国に普及した。去る対戦の戦中、戦後の飢餓を救って来たのは余りにも有名だ。 だが、総官の事績が歴史の記述に欠落しているのは残念。月城師の句集『若夏』に 日本史に野国史載らず甘藷の花 でせめてもの鎮魂とすべきか。 甘藷の花南華へ向きし野国塚 北谷町で、毎年〈総官祭〉が催されているのが大きな慰めである。永久に顕彰されるぺきであろう。さて、6月は沖縄忌。 青尚氏の力作。 沖縄忌皿に唐いも二つ三つ この句で当時、を偲ぶよすがにするのも一興であろう。かつて主食の甘藷も、現在はその座を米とパンにとって替わられ影がうすくなったが、熱にもこわれない良質のビタミンCや、身体の清浄作用の成分を豊富に含んでいることはあまり知られていないようだ。 沖縄は悪熱帯地域にありながら割に色白で長寿・であるのは、甘藷を常食として来た賜物ではあるまいか。また、澱粉は貴重な備荒食でもある。 ていぽんぽん揚げて夜長を縮めけり 秋の夜長に黒糖や塩で揚げた“ていぽんぽん”は今も懐しく時たま作って味わうのも楽みの一つだ。だが本町の土質では堀るのに手間がかかるのが難物ではある。 いもてんぷら世渡り下手を強い合ふ いも昼飼放屁一発鍬振ふ(唯 呂人) |
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