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上田井原遺跡

ヨミかみたいばるいせき
所在地諫早市高来町
小江峯名上田井原
緯度32.888333000000003
経度130.11027799999999
地形平地
種別遺物包含地
時代縄文時代、古墳時代
指定その他
所蔵館長崎県立埋蔵文化財センター
説明本遺跡は、多良岳の南麓から流れる小江川によって形成された谷底平野に立地する。圃場整備事業に伴って、平成2年(1990)に範囲確認調査を行い、平成3年(1991)に本調査が実施された。調査の結果、縄文時代晩期の柱穴群、古墳時代の土器溜の遺構が検出され、縄文時代晩期~弥生時代前期、古墳時代、中世の遺物が出土した。縄文時代晩期の柱穴群は、住居跡の可能性が高い。また今回出土した、縄文時代晩期の粗製甕、縄文突帯文土器系の弥生前期土器、5世紀代の古墳前期の土師器は良好な一括資料である。また、本遺跡の北東部に隣接した丘陵に立地する中江遺跡では、箱式石棺墓18基と石棺系石室1基の計19基の墳墓が確認され、副葬品として鉄製刀子・ヤリガンナなどの鉄器が出土している。これらの墳墓は、上田井原遺跡の5世紀代の古墳時代の遺物との関係が示唆される。平成3年度における本遺跡と中江遺跡の発掘調査成果は、当地域の歴史を物語る上で貴重な資料を提供することになった。

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