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伊木力遺跡
| ヨミ | いきりきいせき |
|---|---|
| 所在地 | 諫早市多良見町 船津郷 |
| 緯度 | 32.854444000000001 |
| 経度 | 129.93 |
| 地形 | 平地 |
| 種別 | 遺物包含地 |
| 時代 | 縄文時代、弥生時代 |
| 指定 | その他 |
| 所蔵館 | 長崎県立埋蔵文化財センター |
| 説明 | 遺跡は、大村湾の南奥の伊木力川西岸の沖積地に立地するが、もともとは入江に面した場所にあった。通学道路建設に伴って、昭和59年(1984)に試掘調査、翌年に発掘調査が、同志社大学考古学研究室の担当で実施された。平成5年度(1993)~平成7年度(1995)には、国道207号特殊改良工事に伴って、県教育委員会によって発掘調査が実施された。昭和59・60年の調査では、縄文時代前期~晩期の遺物が出土し、縄文時代前期の轟式と曽畑式土器は良好な資料である。石鏃・石錘・碇石・尖頭状礫器等の石器、骨角器の銛先、丸木舟といわれる大型木製品、イノシシ・シカ等の獣骨、オニグルミ・ヤマモモ・シイ等の植物遺体などが出土した。平成5~7年度調査では縄文時代前期轟式のドングリ貯蔵穴22基、後期初頭の貯蔵穴3基が検出され、縄文時代前期~後期初頭期の土器に伴って、石鏃・石匙・石槍・石核・磨製石斧・石錘・碇石・石皿等の石器、?状耳飾りと大珠などの装飾品が出土している。長崎県の縄文遺跡は、外洋に面した海岸や五島列島などの海岸に多く、大村湾では数が少なく、伊木力遺跡は大村湾沿岸での暮らしをよく物語る遺跡として評価される。 |
