自然とともに

大分類展示ガイド
ガイド番号31
Web公開用解説長野盆地の冬は長く厳しく、信州生まれの江戸時代の俳人小林一茶(こばやしいっさ)の句に、

  しなのぢやそばの白さもぞっとする

とあるように、美しいソバの花も、冬の間じゅう深々と降る雪を連想させ背筋を凍らせるものでした。
しかし春になり、桃やリンゴの花が一斉に開くと、その淡い色の広がりが我々の目を喜ばせます。千曲川は夏から秋の台風による大雨で増水氾濫を起こしますが、その半面肥沃な土をもたらします。以前は秋になると川にサケがのぼり、人々の蛋白源となっていました。りんごは秋にその実を結び、私たちはそれら大地の恵みを収穫します。
このように自然の恵みと厳しさを受けながら、長野盆地の人々は自然とともに暮らしてきました。

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