横山 一夢

人物名(ヨミ)よこやま いちむ
出身地富山県
生年月日(西暦)1911
没年月日(西暦)2000

略歴・解説

横山 一夢(よこやま いちむ)は富山県出身の木工芸家。本名は横山 善作(ぜんさく)。木彫で著名な井波町で、職人の家系に生まれ、伝統的な木工芸を間近に見て育ち、長じて創作を始める。大島五雲(二代)に師事して無名の彫刻師として寺院の改修などにも加わった。独立自営をはじめると職人という枠にとらわれず独自の意匠作りに励み、当時職人の応募はほとんど考えられていなかった中で、第4回新文展に「鷺の衝立」を出品し初入選を果たす。以後、山崎覚太郎の指導を受けながら文展、日展に出品を続け、戦後の混乱期も旧来の徒弟制度を越えて井波美術協会や富山県工芸作家連盟を中心に幅広い創作活動を展開することで乗り越えた。北斗賞、文部大臣賞受賞、黄綬褒章、勲四等瑞宝章を受章し、富山県無形文化財「木工芸木彫象嵌技術」保持者に認定された。木工芸の伝統を継承しながら近代的な装飾美の世界を築き、木彫職人の技術を美術工芸の世界に引き上げた業績が高く評価されている。

このの資料一覧[全1件]

件ずつ表示

PageTop