築榊講常夜燈

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「むこうしの文化遺産」32 築榊講常夜燈

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」32 ツキサカコウジョウヤトウ
解説向日市指定文化財 寺戸町初田 西国街道沿い(阪急東向日踏切南西) 
全高474.3㎝ 天保13年(1842)4月

 寺戸の伊勢講のひとつである築榊講が建立したもの。向日市内でもっとも高い大常夜燈。大正末~昭和初期頃までは、近くに家があった講員(屋号は「トウロウ」と呼ばれた)が灯りをともす世話をしていた。西国街道沿いの、かつては一面の田んぼのなかにあったこの常夜燈は、京都から向日町に入る時の目印になっていたともいわれる。
 現在も運営されている築榊講には、古い木箱に入ったものなど約350点ほどの古文書や記録が伝えられている。講のはじまりははっきりしないが、少なくとも文政年間(1818~30)まではさかのぼることができ、25軒ほどの講員で参宮資金を積み立て伊勢参りを行った。積み金の帳面や参宮の記録、授かった御札や暦、また講共有の田畑に関する文書などがあり、江戸時代から続く講の歴史やその営みを今日に伝えている。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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