須田家住宅

「むこうしの文化遺産」4 須田家住宅

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」4 スダケジュウタク
解説京都府指定文化財 寺戸町西ノ段 
切妻造段違(きりづまづくりだんちがい) 桟瓦葺(さんがわらぶき) 江戸時代

 須田家は、松葉屋の屋号をもち、江戸時代初期の元和2年(1616)に向日町上之町の町並みを記録した冊子「当町銘々渡世書帳」(とうちょうめいめいとせいがきちょう)に、すでに醤油造りを営んでいたことがみえる古い商家。西国街道と愛宕道・丹波道の分岐点に建つこの町家の主屋(しゅおく)は南棟と北棟からなり、南棟は江戸中期初め(17世紀末~18世紀初頭)に建立、北棟は幕末の頃、北側にあった別の町家を取り込むように建て添えられ、さらに北側の奥座敷は明治18年(1885)頃に増築された。南棟の幅広の土間、登(のぼ)り梁(ばり)をもつ小屋組(こやぐ)みは、年代の古さと、農村に近い町家であることを物語る。平成3年(1991)から当主による大がかりな修理工事が行われ、平成10年に完工、広く公開事業が行われた。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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