湿地帯

TitleSwamp
作家名戸谷成雄 TOYA Shigeo
技法・素材木、石膏、アクリル絵具
制作年1985
制作年(和)昭和60
寸法縦(cm)29.60
寸法横(cm)194.70
寸法奥(cm)36.00
作品・作家解説戸谷成雄[とや・しげお]
1985(昭和60)年 木、石膏、アクリル 29.6×194.7×36.0cm

木の表面は全体に荒々しく刻まれており、その刻みの交差によって形成された無数の突起におおわれています。全体のかたちをつかまえようとする視線は、刻みによって内側へと潜り込みます。すると、刻まれて露わになった面に注意が向かい、いくつもの突起が、その面を突き破ろうとしているように見えてきます。また、題名の森や湿地帯という言葉は、単に制作のモチーフというよりも、森を外側から見た時の視覚的なイメージと、その内部に入り込んだ時に感じる実体としての森とのずれを示す意味で使われています。素材の物質性、作家の行為、そして見る者の視線の介入によって、作者がこだわる内部と外部の境界としての表面が成立しています。なお、刻み目を入れるのにはチェーン・ソーが用いられています。

戸谷成雄[とや・しげお] 1947(昭和22)―
1975年愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻修了。彫刻の原理を根底から問い直す作業を経て、84年から開始された「森」シリーズによって高い評価を得る。88年ヴェネツィア・ビエンナーレに参加。また同年、第1回朝倉文夫賞を受賞。日本を代表する彫刻家として国際的な評価も高い。

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