初夏の図

TitleEarly Summer Scene
作家名森田恒友 MORITA Tsunetomo
技法・素材彩色、絹
制作年1926
制作年(終)1927
制作年(和)昭和01
制作年(和・終)昭和02
寸法縦(cm)141.20
寸法横(cm)51.00
作品・作家解説森田恒友[もりた・つねとも]
1926-27(昭和1-2)年頃 彩色、絹、軸 141.2×51.0cm

恒友が描く水墨画は、いつも武蔵野や水郷のなんの変哲もない風景ですが、そこには爽やかな風がそよぎ、草の匂いに満ちています。特に、点景に人物が描かれると人々の楽しげな会話が聞こえ始め、単調な風景ががぜん、生き生きと躍動し始めます。この作品には人は描かれていませんが、蝶(ちょう)を追って元気に跳ね回る犬がその役割を果たしています。下から上へと積み上げていく日本画伝統の画面構成で、関東平野の水田の広がりが巧みに描かれています。「草の青さと水の明るさと、夏の平野は水のあるところが嬉しい」と、初夏の野を好んで取材した恒友の作品には、この作品のように水のある風景が多いのです。

森田恒友[もりた・つねとも] 1881(明治14)―1933(昭和8)
不同舎に学んだ後、東京美術学校卒業。石井柏亭(はくてい)らと雑誌『方寸』(ほうすん)を創刊。1914年渡欧、セザンヌの作風に共感する。翌年帰国。22年〈春陽会〉の創立に参加。洋画家として出発するが、帰国後は水墨淡彩により、武蔵野や水郷の自然を詩趣あふれる筆致で描いて「平野の詩人」と称された。

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