《色身―未だ視ぬ波頭よ》Ⅰ

Title“rūpa”―Crest of the Wave Still Unseen Ⅰ
作家名加納光於 KANO Mitsuo
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1992
制作年(和)平成04
寸法縦(cm)194.00
寸法横(cm)648.30
作品・作家解説加納光於[かのう・みつお]
《色身-未だ視ぬ波頭よ》Ⅰ  [《しきしん-いまだみぬはとうよ》Ⅰ]
1992(平成4)年 油彩、カンヴァス 194.0×648.3cm

1950年代から加納光於は版画のさまざまな可能性を探ってきましたが、78年に油彩に興味を持つようになります。画材研究に取り組みながら、蜜蝋を混ぜて、流動性とかすかな透明感をもつ油性の絵具を自ら作り、大画面の制作を試みていきます。制作方法も独特で、下塗りしたカンヴァスに絵具を置き、その上に透明なフィルムを接触させ、それを動かして微妙な色調を表現しています。幅6メートルを越えるこの大作も、このような特質が遺憾なく発揮されています。色彩が干渉し合いながら作り出す世界は、詩的な題名と相まって、まるで宇宙のように神秘的に感じられます。また、類似した構図の反復や規則的な斜線は、画面全体に緩やかな統一感をもたらしています。こういった画面構成への配慮は、紙に描かれた習作からもうかがうことができます。

加納光於[かのう・みつお]1933(昭和8)-
胸を病み、病弱な少年時代を過ごす。独学で銅版画を始め、瀧口修造の推薦により1956年にタケミヤ画廊で最初の個展を開く。リュブリアナ国際版画ビエンナーレなどの国際展で受賞を重ね、版画家として高く評価される。詩人との共同作業、造本・装幀、オブジェなどを手がけるほか、70年代末からは油彩によって独創的な色彩表現を探求している。

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