月蝕

TitleLunar Eclipse
作家名堂本尚郎 DOMOTO Hisao
技法・素材アクリル、カンヴァス
制作年1978
制作年(和)昭和53
寸法縦(cm)97.00
寸法横(cm)130.00
作品・作家解説堂本尚郎[どうもと・ひさお]
1978(昭和53)年 アクリル、カンヴァス 97.0×130.0cm

パリでアンフォルメル運動に参加し、荒い筆触と厚塗りに特徴があった堂本の絵画は、70年代に円形や曲線の連続からなる幾何学的な構成をベースとした作風へと変化しました。78年に制作された《月蝕》は、規則的に描かれた円の上に波状の色彩を重ね、さらに飛沫を散らすことで流動的な波のゆらめきのような視覚的な効果をもたらしています。基本となるモチーフの反復によるリズミカルな構成の心地よさに目をゆだねていると、画面から大きな円が浮かび上ってきます。そして、画面全体に与えられた明暗のコントラストと月蝕という題名が喚起するイメージにより、純粋な抽象絵画としても成立するこの絵画が、その奥底に、光と影あるいは陰と陽といった相反する要素を共存させていることにも気付かされるのです。

堂本尚郎[どうもと・ひさお]1928(昭和3)年-
1952年京都市立美術専門学校研究科修了。55年渡仏して日本画から油彩画に転じ、アンフォルメル(非定形の意味)運動に参加。64年ヴェネツィア・ビエンナーレに出品。一時ニューヨークに移り、67年帰国。円や波の繰り返しから発展したリズミカルな構成に特徴のある作風を確立。79年パリ市立近代美術館で回顧展開催。

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