赤いソファー

TitleRed Sofa
作家名寺井力三郎 TERAI Rikisaburo
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1984
制作年(和)昭和59
寸法縦(cm)89.40
寸法横(cm)145.50
作品・作家解説寺井力三郎[てらい・りきさぶろう]
1984(昭和59) 油彩、カンヴァス 89.4×145.5cm

寺井力三郎は点描によって叙情性のただよう独特の世界を展開しています。彼の点描は近づかないと意識されないほど細かいものですが、対象の形態をとらえ描写するためにもっともふさわしい方法だと言っています。真紅のソファーに後ろ向きに横たわる裸婦を描いたこの作品は、節度をもった卓抜な描写力と緊密な画面構成をもち、寺井芸術の特質が凝縮された完成度の高い優れた作品です。彼は人物を最も得意としていますが、その多くがこの作品のように、顔を正面から描いていないのが特徴です。彼は「顔があると“人物画”になって甘くなる。顔がないと“絵画的”になる」と言っていますが、彼の造形思考の一端がうかがえる興味深い見解です。

寺井力三郎[てらい・りきさぶろう]1930(昭和5)-
1953年東京芸術大学油画科卒業。専攻科在学中に大橋賞を受賞。57年小松崎邦雄らと〈黒土会〉を結成。66年に一水会賞を受賞し翌年同会会員になる。安井賞展にしばしば出品。90年埼玉文化賞を受賞した。卓抜な描写力、叙情的な点描表現、そして独特な視点をもつ構図で、人物、動物、乗り物などを描く。

PageTop