湖畔

TitleLake Side
作家名森田恒友 MORITA Tsunetomo
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1907
制作年(和)明治40
寸法縦(cm)66.00
寸法横(cm)114.00
作品・作家解説森田恒友[もりた・つねとも]
1907(明治40)年 油彩、カンヴァス 66.0×114.0cm

東京美術学校を卒業した翌年の第1回文展に出品された作品で、夏の榛名湖畔の風景を描いたものです。緑色の濃淡を重ねて叢(くさむら)の茂りや山野の奥深さを表し、木々の野草の枝を細筆による繊細な描線で加えて、草いきれのするような夏の山野の情景を詩情豊かに捉えています。画面右奥の灌木(かんぼく)の茂みの向こうに広がる湖の方から登ってきたのでしょうか、木の陰に人の姿がみえます。後に恒友は、水墨画により武蔵野や水郷の風景を描いて独自の画境を開きますが、「自然の中に人々の暮らしがあってはじめてそこに詩情が生まれる」として、そこにはいつも人の姿が描かれています。こうした彼の自然観はこの頃から一貫していたようです。

森田恒友[もりた・つねとも]1881(明治14)―1933(昭和8)
不同舎に学んだ後、東京美術学校卒業。石井柏亭(はくてい)らと雑誌『方寸』(ほうすん)を創刊。1914年渡欧、セザンヌの作風に共感する。翌年帰国。22年〈春陽会〉の創立に参加。洋画家として出発するが、帰国後は水墨淡彩により、武蔵野や水郷の自然を詩趣あふれる筆致で描いて「平野の詩人」と称された。

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