Work E.263

TitleWork E.263
作家名山田正亮 YAMADA Masaaki
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1986
制作年(和)昭和61
寸法縦(cm)259.00
寸法横(cm)194.00
作品・作家解説山田正亮[やまだ・まさあき]
1986(昭和61)年 油彩、カンヴァス 259.0×194.0cm

山田は、1980年代に入ると、抑制された画面に流動的な筆触や色彩を導入するようになります。86年制作のこの作品は、作者の絵画制作の充実した成果を示す、この時期の典型的な作品です。奔放なストロークで塗り込められた大きな画面の前に立つと、茫洋とした色彩の海に投げ込まれたような感覚にとらわれます。一方、画面内に散在するシャープな短い線といくつかのクロス(十字形)が、奔放な色彩の流れをコントロールする役割を果たしています。また、四辺の枠取りは、画面の中で使われている色彩で構成されています。筆触と色彩の流れに委ねられた視線は画面の中を自由にさまよい、一方、クロスや枠取りは、その自由な視線の運動に抵抗する確かな存在感を示しています。こうして、心地よい緊張感をたたえたリズミカルな視覚体験が生まれるのです。

山田正亮[やまだ・まさあき] 1930(昭和5)―2010(平成22)
1953年長谷川三郎に師事。58年教文堂画廊にて初個展。第二次大戦後、静物画から出発し、70年代末にかけてストライプやクロスによる画風に展開。一貫して絵画の可能性を探求してきた、戦後の日本を代表する画家。87年第19回サンパウロ・ビエンナーレ出品。2005年府中市美術館にて個展。

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