静物

TitleStill Life
作家名パブロ・ピカソ Pablo PICASSO
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1944
寸法縦(cm)65.70
寸法横(cm)92.10
作品・作家解説パブロ・ピカソ
1944年 油彩、カンヴァス 65.7×92.1cm

ピカソは1944年の4月4日と5日に同じ静物を3点描きました。最後に描かれたこの作品は、ポットやカップなどがキュビスムの手法で自在に変形され、造形的に構築された最も完成度の高い作品です。きわだった特徴は、ほかの部分と違って荒々しい筆使いで描かれた、輝くロウソクの光でしょう。これはピカソの代表作《ゲルニカ》(37年)の中央で女性が差し出すランプに続く、象徴的な希望の光とみることもできるかもしれません。この頃のパリは、ナチス・ドイツの占領下で連合軍の爆撃も始まった緊迫した時代でした。それを反映するように、強い色彩と黒く太い輪郭線の対比は重苦しく、不安に満ちています。終戦後ピカソは次のように語っています。「わたしは戦争を描かなかった。…しかし当時のわたしの絵の中に戦争があることは疑いない。」

パブロ・ピカソ 1881-1973
父親に絵を学び、一時マドリードの美術学校に通う。1900年パリに行き、悲劇的な「青の時代」、叙情的な「バラ色の時代」を経て、ブラックと共に対象や空間を解体し、再構築するキュビスムを創始。その後も古典主義やシュルレアリスムに近づくなど変貌し続けた。

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