ビアンキーニ嬢

TitleBust of Miss Bianchini
作家名シャルル・デスピオ Charles DESPIAU
技法・素材ブロンズ
制作年1929
寸法縦(cm)37.30
寸法横(cm)20.20
寸法奥(cm)23.50
作品・作家解説シャルル・デスピオ
1929年 ブロンズ 37.3×20.2×23.5cm

きりりとまとめ上げた髪、ぴんと張った高い鼻、しっかりとむすばれた口もと、正面を見据えるひとみ……。清楚(せいそ)できりっとした響きをもつ美しい若い女性のブロンズ像です。モデルはリヨンのビアンキーニ・フェリエ布地店の創立者の娘です。デスピオの作品には、ほかの前衛的な彫刻家に見られるような激しさや新奇さはありませんが、典雅さと静けさに満ちています。ロダンはデスピオと気質が異なることを感じてはいましたが、彼の鋭敏な視覚と豊かな感受性に眼をとめ助手にしています。デスピオは、彫刻制作の理念として調和と均衡を何よりも重視し、さらに光を意識しながら形の本質を追求しました。「風変わりで突拍子もないものをつくることは簡単だ。難しいのは皆と同じようにやりながら何かを言えることだ。」とデスピオは語っています。

シャルル・デスピオ 1874-1946
パリに出て装飾美術学校、エコール・デ・ボザールに学ぶ。建築的リズム、古典主義的な穏やかさを重視した彫刻家ルシアン・シュネグに影響を受ける。その後、作風の全く異なるデスピオの才能を見抜いたロダンのもとで、7年間助手をつとめる。典雅な女性の胸像を多く制作した。

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