青波

TitleSeiha
作家名白髪一雄 SHIRAGA Kazuo
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1979
制作年(和)昭和54
寸法縦(cm)130.50
寸法横(cm)162.20
作品・作家解説白髪一雄[しらが・かずお]
1979(昭和54)年 油彩、カンヴァス 130.5×162.2cm

足で絵を描き始めた白髪は、アクション(行為)による絵画の先駆者として、1960年代に国内のみならず欧米でも高く評価されました。その後、白髪は偶然的な効果への過度の依存を避けるため、意識と無意識を統合し、激しいアクションと宗教的な崇高さを共存させることのできる精神性の高さを重視するようになります。《青波》(せいは)は、このような過程を経て70年代末に白髪が到達した、足によるアクション・ペインティングの円熟期に制作されました。床にねかせたカンヴァスに絵具の塊を置き、天井から吊るしたロープにつかまってその上を揺れながら縦横無尽に滑るようにして描かれたその画面は、白髪の精神と肉体が絵具という物質に挑んだ緊張感みなぎる運動の軌跡であり、激しい波のうねりを連想させるイメージの喚起力に満ちています。

白髪一雄[しらが・かずお] 1924(大正13)―2008(平成20)
1948年京都市立美術専門学校卒業。50年代前半に急速に抽象化を進め、54年頃から足による制作を始める。55年〈具体美術協会〉会員となり活発に活動。フランスの批評家ミッシェル・タピエを介して欧米でも発表の機会を得る。60年代末に密教と出会い、71年延暦寺で僧位を得る。97年兵庫県立近代美術館で回顧展開催。

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