水滴 J.T.83002

TitleWater Drop J.T.83002
作家名金昌烈 KIM Tschang yeul
技法・素材油彩、亜麻布
制作年1983
寸法縦(cm)161.60
寸法横(cm)130.50
作品・作家解説金 昌烈[きむ・ちゃんぎょる]
1983年 油彩、亜麻布 161.6×130.5cm

これ以上たれ落ちることも蒸発することもない水滴が描かれています。見る人は一瞬、本物の水滴があるかのような錯覚に陥ってしまうことでしょう。やがて、これが絵画であることを再認識してから“スゴイ!”と思うのです。そして、輝く水滴とその溶けた痕跡とで埋め尽くされた画面を見ていると、中心もなければ特別目立つポイントもない、リアリズムでも抽象でも割り切れない、そんな思いに駆られます。作者は、「人工的に意識的に自然に見せかけて描いたほうが、視覚的にはずっと自然な画面になる」と言っています。水玉やその影は型紙を切り抜き、その型を亜麻布にあてがいスプレーを使って吹き付け、水滴の反射光は白の絵具で絵筆を使っています。本物の水滴よりも水滴らしくみえるこの作品は、私たちを現実の世界を越えた神秘的な世界にいざなってくれます。

金 昌烈[きむ・ちゃんぎょる] 1929-
「水滴」を描くことで知られている韓国の画家。ソウルの国立美術学校やニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。1960年代には、抽象的な作品を描いていたが、72年から「水滴」をテーマに制作する。80年代初頭から千字文を画面に取り入れながら、90年代からは「回帰」をテーマにして、平面や立体作品を制作している。

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