沼辺の朝

TitleMorning in Swampland
作家名斎藤与里 SAITO Yori
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1951
制作年(和)昭和26
寸法縦(cm)90.80
寸法横(cm)116.80
作品・作家解説斎藤与里[さいとう・より]
1951(昭和26) 油彩、カンヴァス 90.8×116.8cm

1906年渡仏し、西洋美術の新思潮の洗礼を受けた与里は、ゴッホ、ゴーギャン、マティスらをいち早く日本に紹介するとともに、主観を強く打ち出した作品を制作して日本における個性の芸術の扉を開きました。しかし、後年は「日本の気候風土に培われた、日本人の体質から生まれたどこの国にもない絵ができなければならない」と言い、「日本人の油絵」を確立しようとしました。戦後は生まれ故郷に帰り、身近な風景や素朴な村人の営みを温かく見つめて描きました。対象を単純化し平面性を強め、輪郭線を用いて形態を区切るようになります。色彩は明るく豊麗になり、実景を写しながらも胸中の理想郷とでもいえるのどかな作品が生まれました。この作品でも、沼辺に暮らす家族の様子が、童画のように屈託なく描かれており、見る人の心をのんびりとくつろがせてくれます。

斎藤与里[さいとう・より]1885(明治18)―1959(昭和34)
京都に出て浅井忠、鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)に学び、1906年に渡仏。帰国後は、西欧の印象派以後の新思潮を日本の画壇に紹介する。大正元年<フュウザン会>を結成。19年に大阪美術学校を創設。24年〈槐樹社〉(かいじゅしゃ)を結成し、雑誌『美術新報』の主幹をつとめた。美術評論家としても活躍した。

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