晩き夏

TitleIn Late Summer
作家名牧野虎雄 MAKINO Torao
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1927
制作年(和)昭和02
寸法縦(cm)90.80
寸法横(cm)72.70
作品・作家解説牧野虎雄[まきの・とらお]
1927(昭和2)年 油彩、カンヴァス 90.8×72.7cm

第8回の帝展に出品した、夏の熱い日射しの中の風景です。画面右側のひまわりの葉は少ししおれかかっており、もう盛りは過ぎていることを感じさせます。様々な葉や樹木をかたどる輪郭線、そして画面上方の空に浮かぶ比較的早いタッチで描かれたひょうひょうとした雲のかたち、そして、ひまわりの表現に見られるしつこく、うねるような線描は牧野の作品の特長です。「純粋に自分の心から湧き出るものを本当に自分を偽らない表現方法に託して画くことはとりもなおさず南画を画くことに外ならない。其れが日本絵具を用いるものであれ、油絵具を用いるものであれ、其の中核の精神を南画と読んで 構わない」という彼の言葉は、自分を見つめ、写生をとおして日本の油彩画の表現について考えた末の解答だったのです。

牧野虎雄[まきの・とらお]1890(明治23/新潟県上越市)―1946(昭和21/東京都新宿区)
1913年東京美術学校洋画科を卒業後、研究科に学ぶ。牧野虎雄は南画的精神こそが日本人の持ち続けてきた美意識であると主張し、それを油彩画の基盤にして、独自のアプローチを試みた。官展を中心に発表し、〈槐樹社〉(かいじゅしゃ)、〈旺玄社〉、〈六潮会〉などで中心的人物として活躍した。

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