黒のT

TitleBlack Ts
作家名ヘスス・ラファエル・ソト Jesús Rafael SOTO
技法・素材木、金属、アクリル絵具
制作年1990
寸法縦(cm)153.00
寸法横(cm)153.00
寸法奥(cm)16.80
作品・作家解説ヘスス・ラファエル・ソト
1990年 木、金属、アクリル絵具 153.0×153.0×16.8cm

前に立って少し横に動くと、まるで揺れ動いているように見えます。これは板に植え付けられた無数のT字型の細い金属が、板の上の細い縞模様と重なって見えるために起こるもので、錯視と呼ばれる視覚的な現象を利用しています。ソトの作品には、細い金属の棒が風に揺れて同じような効果をあげるものもありますが、この作品はそれ自身は動かずに、鑑賞者の動きによって変化して見えるタイプです。自然の風や電気で作品自体が動いたり、鑑賞者の動きによって視覚的な動きを感じさせる芸術は、キネティック・アートと呼ばれています。このような傾向の作品は、時間や鑑賞者の移動によって見え方が変化するため、鑑賞者が介在することによってはじめて作品として成り立つのです。

ヘスス・ラファエル・ソト 1923-2005
カラカスの造形美術学校に学ぶ。1950年パリに移り、マレーヴィチやモンドリアンに関心を寄せる。53年からアクリル板を重ねて視覚的な動きをもたらす作品を制作。キネティック・アートの理論を探求する。55年ドゥニーズ・ルネ画廊の「動き」展に参加。57年のサンパウロ・ビエンナーレなど各地の国際展に参加した。

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