太陽 7月

TitleThe Sun: July
作家名野村仁 NOMURA Hitoshi
技法・素材タイプCプリント(2点組)
制作年1985
制作年(終)1992
制作年(和)昭和60
制作年(和・終)平成04
寸法縦(cm)92.60
寸法横(cm)73.20
作品・作家解説野村 仁[のむら・ひとし]
1985-92(昭和60-平成4)年 タイプCプリント(2枚組) 各92.6×73.2cm

タイトルから太陽を撮影した写真と推測されますが、光が放たれたようなイメージは、私たちが見慣れている太陽とは異なります。下方に見える建物から、カメラを動かして得られた光の軌跡ではなく、固定カメラによる長時間露光によってとらえた太陽の軌跡であることがわかります。実際には、視野の広い自作のピンホールカメラを用いた撮影によって、一日の太陽の軌跡が2枚の写真に定着されています。左が日の出から正午(南中)まで、右が正午(南中)から日没までの太陽の軌跡ですが、このような映像は、撮影によってはじめて見ることができるものです。作り手の主観を排した徹底した観察と、強靭な持続力に支えられた記録作業によって成立する野村の作品は、私たちが知っている世界とは異なる世界の見え方があることを、鮮やかに示しています。

野村 仁[のむら・ひとし] 1945(昭和20)―2023(令和5)
1969年現在の京都市立美術大学専攻科彫刻専攻修了。70年第10回日本国際美術展‘人間と物質’に出品。60年代末より、ものの変化の様相や、その様相を記録した写真・映像など、空間的・時間的な推移を可視化する作品を発表。天体の運行、ソーラーカー、DNA、植物など、その興味は多岐に渡っている。

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