だぶらかし(ポートレートD)

TitleDoublonage D
作家名森村泰昌 MORIMURA Yasumasa
技法・素材タイプCプリント
制作年1988
制作年(和)昭和63
寸法縦(cm)120.00
寸法横(cm)120.00
作品・作家解説森村泰昌[もりむら・やすまさ]
1988(昭和63)年 タイプCプリント 120.0×120.0cm

森村泰昌は、自分自身が名画の登場人物に扮して写真を撮るという手法をとっています。このとき、絵画という虚構の空間の中に、生々しい身体という現実が紛れ込み、美術史上の偉大な過去の遺産と、現代日本社会の通俗さとの間の距離は失われます。ウェイターのような黒服に身を包んだ森村は、安っぽい洗面器に金色に塗った自分自身の首を載せて差し出し、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」のモチーフ、斬首(ざんしゅ)された洗礼者ヨハネの首を演じています。もともと、「サロメ」の逸話はキリスト教美術の主題として描かれましたが、ワイルドによってこの殉教の話は、男を破滅に追いやる「ファム・ファタル(宿命の女)」の物語となりました。別作品では野菜とともに洗面器に載せられたマリリン・モンローの首を演じています。

森村泰昌[もりむら・やすまさ] ―
京都市立芸術大学を卒業。1985年のゴッホの自画像に扮(ふん)した作品以来、作者自身が名作絵画の登場人物や、映画女優、ポップスターなどに扮した写真作品を発表。88年のヴェネツィア・ビエンナーレ・アペルト以降、91年ドイツの「メトロポリス」、96年の「プロスペクト'96」など多くの国際展に参加している。

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