Breath-graph I

TitleBreath-graph I
作家名佐藤時啓 SATO Tokihiro
技法・素材ゼラチン・シルバー・プリント、アクリル・メディウム、ステンレス、バネ
制作年1990
制作年(和)平成02
寸法縦(cm)182.00
寸法横(cm)218.00
作品・作家解説佐藤時啓[さとう・ときひろ]
1990(平成2)年 ゼラチン・シルバー・プリント、アクリル・メディウム、ステンレス、バネ  182.0×218.0cm

これは真っ暗な地下のポンプ室で、作者がペンライトを持って腕をゆっくりと上下に動かして空中に線を描きながら移動した軌跡を、カメラでうつしたものです。長短の白い線が強く弱く、体の動きに合わせて呼吸するかのように揺れながら、つながったり重なったりしています。このとき作者はカメラのファインダーをのぞいているのでなく、自分自身がカメラに向かって光を送り込んでいます。長時間露光のため、その姿は画面に残りません。しかし、ある時間帯に特定の場所に存在した自分をリアルタイムでとらえたこの作品は、まぎれもなく作者の存在証明といえます。この手法によるシリーズは1988年に初めて発表され、この作品で第18回日本国際美術展埼玉県立近代美術館賞(90年)などを相次いで受賞しました。

佐藤時啓[さとう・ときひろ] 1957(昭和32)―
1983年東京藝術大学大学院美術研究科修了。光、空気、時間など目にみえないものを形にする立体作品を経て、ペンライトの人工光や手鏡に反射させた太陽光をうつし込む写真へ移行。プリントのほか透過光フィルムやカメラ・オブスクラなどの手法を展開させ、場所の歴史と作者とのかかわりを問う作品を制作している。

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