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飛ぶ鳥

TitleFlying Bird
作家名エティエンヌ=ジュール・マレ Etienne-Jules MAREY
技法・素材ゼラチン・シルバー・プリント(1988プリント)
circac.
制作年1885
寸法縦(cm)22.60
寸法横(cm)40.50
作品・作家解説エティエンヌ=ジュール・マレ[えてぃえんぬ=じゅーる・まれ]
1885(プリントは1988)ゼラチン・シルバー・プリント 22.6×40.5cm

マレによる運動の解析は、鉄道の実用化や飛行機の発明など、それまでの人類が経験したことのないスピードの感覚が浸透してゆく時代背景と呼応しています。マレは空間と時間という二つの次元で行われる運動を総合的にとらえるために、正確な時間間隔で連続撮影した映像を一枚の写真におさめ、これを「クロノフォトグラフ」と呼びました。飛翔する鳥を連続撮影したこの写真では、鳥の姿が明瞭な像として定着されていませんが、そのために「鳥の写真」というよりも「運動の写真」と呼ぶにふさわしい画像が形成されています。このような科学的な正確さと客観性を備えたマレの写真は、伝統的な絵画の描法では表現できなかった、時間、速度、動きなどを視覚表現の世界に導入することに大きく貢献しました。

エティエンヌ=ジュール・マレ[えてぃえんぬ=じゅーる・まれ]1830(ボーヌ/フランス)-1904(パリ/フランス)
生物の運動の科学的解明に大きな足跡を残し、コレージュ・ド・フランス教授、医学アカデミー会員、科学アカデミー会員を務めた医者・生理学者。運動のメカニズムを解析する過程で動く被写体を連続撮影した写真を残し、19世紀末から20世紀初頭の様々な芸術運動に多大な影響を与えた。

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