海をまねる太陽 5

TitleThe Sun Is Longing for the Sea 5
作家名山崎博 YAMAZAKI Hiroshi
技法・素材ゼラチン・シルバー・プリント
制作年1978
制作年(和)昭和53
寸法縦(cm)18.50
寸法横(cm)27.80
作品・作家解説山崎博[やまざき・ひろし]
1978(昭和53)年 ゼラチン・シルバー・プリント 18.5×27.8cm

山崎の写真では、光と時間という写真を成立させる根源的な原理が作品化されています。この作品では、題名から、画面にうつる光が太陽だと推測されますが、その光は、徐々に幅を広げ、水平線をなぞるような光の帯として画面に定着されています。長時間露光で太陽を撮影してもこのようなイメージは得られないことから、撮影時にカメラを水平に移動していることがわかります。一枚目は、波のしぶきを確認することができるため、私たちの視覚がとらえる世界と近似していますが、二枚目以降では、波のしぶきや水の質感が徐々に均質化し、どこか人工的で未来的な感覚を湛えた硬質な画面が出現しています。そのイメージは、人の目に映る世界とは異なる、写真というメカニズムがとらえた、光と時間の織りなす世界なのです。

山崎博[やまざき・ひろし] 1946(昭和21)―
1968年日本大学芸術学部中退。69年、本格的に写真をはじめ、72年にはフィルム作品の制作を始める。83年作品集『HELIOGRAPHY』で第33回日本写真協会新人賞を受賞。海、太陽、桜などをモチーフとしつつも、被写体に依存しすぎることなく、写真というメカニズムそのものを主題とする制作活動を展開している。

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