イタリアの想い出

TitleReminiscence of Italy
作家名ジャン=バティスト・カミーユ・コロー Jean-Baptiste-Camille COROT
技法・素材エッチング、紙
制作年1866
寸法縦(cm)33.90
寸法横(cm)25.90
作品・作家解説ジャン=バティスト・カミーユ・コロー [じゃん=ばてぃすと・かみーゆ・ころー]
1863年 エッチング、紙 33.9×25.9cm

ルネサンス美術の中心地であったイタリアは、19世紀フランスの画家にとって憧れの土地でした。コローも1825年から3年間イタリアで絵画を学び、34年、43年にも再訪しています。コローは晩年に「想い出」と題した一連の作品で、かつて訪ねた土地の記憶と画家の理想を織り交ぜた叙情的な風景を描き好評を得ました。この作品はその中の1点で、若き日に学んだイタリアの情景が追想によって爽やかに描かれ、遠景のドームには異国の古い建築への憧れも感じられます。また1860年代のフランスでは、スケッチのように自由な表現が可能なエッチング(腐食銅版画)の復興運動が起こり、コローも生涯に14点のエッチングを制作しました。この作品は中でも代表作で、風にそよぐ木立や雲の流れが即興的な線によって伸びやかに描かれています。

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1796(パリ/フランス)-1875(パリ/フランス)
風景画で知られる19世紀フランスの画家。26歳で本格的に絵画の道に進み、歴史風景画家のミシャロン、続いてベルタンに師事。1825-28年イタリアに留学。自然観察に忠実な初期の作風を経て、晩年にはやわらかなタッチで、木立や水辺に囲まれた風景を詩情豊かに描いた。人物画も多く制作している。

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