ゆあみ(大)No.7

TitleGrand Bathing No.7
作家名エミリオ・グレコ Emilio GRECO
技法・素材ブロンズ
制作年1968
寸法縦(cm)280.00
寸法横(cm)90.00
寸法奥(cm)95.00
作品・作家解説エミリオ・グレコ
1968年 ブロンズ 280.0×90.0×95.0cm

イタリアの戦後の具象彫刻は、そのダイナミックなポーズや、石膏(せっこう)をじかに心棒に付けて制作する技法で、日本の彫刻界に大きな影響を与えました。そのなかでもグレコは日本人の心情にも合い、最も人気を博した彫刻家の一人です。右手を上方に伸ばし、顔を左に向け、体全体をねじるようにひねったポーズはグレコの典型的なスタイルです。なめらかな女性像が情緒的になりすぎるのを防ぐため、髪を鋭く刻み、下半身の衣はひきしまった線で表現しています。こうした部分的に表れている緊張感がアクセントとなって、全体の流麗なリズムをいっそうひきたてています。

エミリオ・グレコ 1913-1995
はじめ石工の徒弟になり墓碑の制作や古代彫刻の模刻に従事し、その後、パレルモの美術学校に学ぶ。1946年の個展で成功をおさめる。56年のヴェネツィア・ビエンナーレで彫刻大賞を受賞。優雅なポーズによる女性像で知られる。すぐれた素描作品も多い。

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