Moon Lune〈CHANT SONG〉

TitleMoon Lune〈CHANT SONG〉
作家名山本容子 YAMAMOTO Yoko
技法・素材ソフトグランド・エッチング、紙
制作年1985
制作年(和)昭和60
寸法縦(cm)46.60
寸法横(cm)61.50
作品・作家解説山本容子[やまもと・ようこ]
1985(昭和60)年 ソフトグランド・エッチング、紙 46.6×61.5cm

1980年代半ば、自由で拡がりのある表現を求めて、山本容子は斬新な手法によって銅版画の制作を幾つか試みています。〈CHANT SONG〉はそのうちの一つで、20世紀のフランスの詩人ジャック・プレヴェールの同名の詩をもとにした連作です。この連作では、幼い子供の描いた無邪気な線を拾って版に写し取り、そこにイメージを描き加え、プレヴェールの詩をフレーズごとに版画にしています。また、仏語と英語が言葉遊びのように融合するこの詩の音感を重視し、画面の形状や大きさが考えられています。「Moon Lune」(月)というフレーズのためのこの版画は、大胆で奔放な線を基調にわずかなイメージが添えられているだけです。明確なものは描かれていませんが、言葉と絵が抽象的な世界で響き合い、私たちの想像力を絶え間なくかきたててくれます。

山本容子[やまもと・ようこ] 1952(昭和27)―
1978年京都市立芸術大学美術学部西洋画専攻科修了。卓上の品々、人々との出会い、旅の思い出などの様々な記憶とそのイメージを、銅版にデッサンするように描いた作風を特色に、国内外のコンクールで受賞を重ねる。作品に底流する詩的な物語性と洒脱で洗練された作風に定評があり、それを活かして本の装丁や挿絵も手がけている。

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