『ラ・ルビュ・ブランシュ』誌 ポスター

TitlePoster for La Revue Blanche
作家名アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック Henri de TOULOUSE-LAUTREC
技法・素材カラー・リトグラフ、紙
制作年1895
寸法縦(cm)125.50
寸法横(cm)91.20
作品・作家解説アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
1895年 リトグラフ、紙、第3ステート 125.5×91.2cm

《ムーラン・ルージュのラ・グーリュ》のポスターですい星のようにデビューし、世紀末のグラフィック・アートの世界に君臨したロートレックが、パリで発行されていた前衛芸術雑誌『ラ・ルビュ・ブランシュ』のために制作した多色刷石版画ポスターです。同誌はポーランド出身のナタンソン三兄弟によって編集されていましたが、編集長タデ・ナタンソンの妻ミシアは世紀末芸術のミューズともいうべき存在で、彼女のサロンにはプルースト、ヴァレリー、ドビュッシーら多くの芸術家が出入りしていました。1894年のボナールについで同誌のポスターに起用されたロートレックは、優雅に着飾ってスケートを楽しむミシアの姿をこの雑誌のイメージに重ね合わせています。本作のために、2点の油彩習作が残されています。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1864-1901
フランスの画家、版画家。名門の貴族の嫡子として南仏に生まれるが、少年期の骨折事故で下半身の成長がとまり、画作に専念、パリに出て活躍した。モンマルトルのキャバレーやカフェ、娼家(しょうか)などを舞台に、娼婦や芸人などの生きざまを、鋭く率直に捉えた作品で知られる。19世紀末のポスター芸術黄金時代の主役でもあった。

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