KALPA-68-B

TitleKALPA-68-B
作家名日和崎尊夫 HIWASAKI Takao
技法・素材木口木版、紙
制作年1968
制作年(和)昭和43
寸法縦(cm)22.70
寸法横(cm)25.70
作品・作家解説日和崎尊夫[ひわさき・たかお]
1968(昭和43)年 木口木版、紙 22.7×25.7cm

“精密”“微細”などと形容される日和崎の版画は、木口木版という技法で制作されています。木口木版は硬質の樹木を輪切りにし、その切り口を版材として用います。この作品では切り口の形をそのまま版型に生かしています。日和崎の手法は、硬い木口に銅版用の刀(ビュラン)で抵抗感を保ちながら刻んでゆくという独特の技法です。《KALPA》シリーズは、作者が極度のノイローゼに悩まされた時に『法華経』をひも解き、病的な不安定さを克服しようと制作したものです。KALPA(カルパ)とは43億2千万年を1単位とするヒンドゥー教の時間の概念ですが、その想像もつかないほど長い時間を超えたところにある世界を、彼は版を用いて表現しようとしました。その制作過程は「暗い闇の深淵から射してくる亀裂の光を捉える作業」だと言っています。

日和崎尊夫[ひわさき・たかお] 1941(昭和16/高知県高知市)-1992(平成4/高知県高知市)
武蔵野美術学校を卒業後、帰郷し木口木版(こぐちもくはん)に興味を持つ。1967年日本版画協会展で版画協会賞を受賞。69年フィレンツェ国際版画ビエンナーレで金賞を受賞。1977年「鑿(のみ)の会」を結成。衰退していた木口木版を独学でよみがえらせ、小さな黒い画面に繊細な線や形が増殖していくような世界を表現した。

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