洞くつの歌

TitleSong in the Cave
作家名池田満寿夫 IKEDA Masuo
技法・素材エッチング、アクアチント、紙
制作年1956
制作年(和)昭和31
寸法縦(cm)12.00
寸法横(cm)18.00
作品・作家解説池田満寿夫[いけだ・ますお] 
1956(昭和31) エッチング、アクアチント、紙 12.0×18.0cm

小学校6年生で終戦を迎えて帰国した池田は、郷里の長野で高校を卒業した後、画家を志して1952年に上京します。しかし、3度の受験に失敗して東京芸術大学への進学を断念、55年には〈実在者〉というグループを結成して展覧会活動を行うなど、独自の道へと進みます。そして56年、瑛九らのエッチング講習会の助手を務めた後、瑛九の助言に従って色彩銅版画の制作を始め、私家版の色彩銅版画集『池田満寿夫エッチング集』を発表します。
この版画集に収録されている《洞くつの歌》は、マックス・エルンストの影響を感じさせる要素を備えながらも、より原始的な色彩と形態、そして、池田の資質である即興的な線の魅力が感じられます。後に世界的な評価を得ることになる池田の版画家としての出発点を示す貴重な作品です。

池田満寿夫[いけだ・ますお] 1934(昭和9)―1997(平成9)
旧満州国奉天市に生まれる。1956年に瑛九と出会い〈デモクラート美術家協会〉に参加し、銅版画を始める。ヴェネツィア・ビエンナーレの国際版画大賞を受賞し、版画家としての確固たる地位を築く。その後、美術の分野だけにとどまらず小説、映画、写楽研究、陶芸にまで表現の世界を広げ、多才ぶりを発揮した。

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