Rakuyu 〈After Eyes〉

TitleRakuyu 〈After Eyes〉
作家名山本容子 YAMAMOTO Yoko
技法・素材ソフトグランド・エッチング、紙
制作年1983
制作年(和)昭和58
寸法縦(cm)36.50
寸法横(cm)36.50
作品・作家解説山本容子[やまもと・ようこ] 
1983(昭和58)年 ソフトグランド・エッチング、紙 36.5×36.5cm

卓上の品々、旅、文学等をテーマにしてきた山本が、初めて自分史に取り組んだのが12点からなる「After Eyes」のシリーズ。この制作を機に、その後2~3年は以前のように無邪気に絵が描けなくなったという、山本のターニング・ポイントとなったシリーズです。アフターアイズとは、目を閉じて開けたときに残像として残っている形という意味で、青春の思い出や心の揺れを、ソフトグランド・エッチングの特色を生かした繊細な描線で、時に震わせたり、イメージをだぶらせたりして描いていますが、シリーズ中、この作品だけは場面設定も描写も明確です。恋人との語らいの光景でしょうか。コーヒー・カップに二人の顔が映っているというしゃれた構図が印象的ですが、カップに映った顔は深刻な表情をしています。切ない別れの思い出なのかもしれません。

山本容子[やまもと・ようこ] 1952(昭和27)―
1978年京都市立芸術大学美術学部西洋画専攻科修了。卓上の品々、人々との出会い、旅の思い出などの様々な記憶とそのイメージを、銅版にデッサンするように描いた作風を特色に、国内外のコンクールで受賞を重ねる。作品に底流する詩的な物語性と現代的なしゃれた感覚に定評があり、それを活かして本の装丁や挿絵も手がけている。

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