フォードと郭

TitleFord and Kwak
作家名郭徳俊 KWAK, Duck Jun
技法・素材リトグラフ、紙
制作年1974
制作年(和)昭和49
寸法縦(cm)46.60
寸法横(cm)33.30
作品・作家解説郭徳俊[かく・とくしゅん]
1974年(昭和48年) リトグラフ、紙 46.6×33.3cm

郭はその代名詞ともいえる〈大統領と郭〉というシリーズで、アメリカ合衆国の週刊誌『TIME』の表紙を飾る合衆国大統領の顔と自らの顔を重ね合わせた作品を制作しています。最初の作品は1974年就任のフォード大統領にさかのぼりますが、大統領の顔が上で、鏡に映り込んだ自身の顔が下、左に横顔が少しだけ画面に入り込むというルールは、シリーズが10点を超えた現在まで踏襲されています。強大な権力をもち、その風貌を知らない人がいないほど有名な米国大統領の顔と、ほとんど権力をもたない一介の美術家の顔。これらが組み合わさることによって、それぞれの要素がまとう意味や価値が無化され、一種のナンセンスな状況が生まれています。ふたつの顔を接合する鏡のエッジは、同時に乗り越えがたいそれらの間の大きな距離の存在をも示唆しています。シリーズのどの作品でも、大統領の顔から郭の顔まで、鼻筋がピシッと通っているのが印象的です。

郭徳俊[かく・とくしゅん]1937(昭和12年)―
1955年京都市立吉ヶ丘高等学校美術工芸課程(現・京都市立銅駝美術工芸高等学校)日本画科卒業。1960年代から絵画作品を発表。70年代に入ってイベントやパフォーマンスを開始し、70年代後半より版画の制作を始めている。一貫して社会的に認められているさまざまな意味や価値を「ぼかす」という姿勢のもと、作品制作やパフォーマンスを行っている。

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