エジプト風のヴィナス

TitleVenus as Egyptian
作家名池田満寿夫 IKEDA Masuo
技法・素材メゾチント、紙
制作年1975
制作年(和)昭和50
寸法縦(cm)29.80
寸法横(cm)40.10
作品・作家解説池田満寿夫[いけだ・ますお]
1975(昭和50年) メゾチント、紙 29.8×40.1cm

池田は、初期から一貫して女性像をモチーフとしてきました。全体を通して明るく乾いた表現が特徴ですが、この時期の作品には暗さと湿潤さを兼ね備えた作風が見られます。また、物語性のある群像を特徴としていましたが、この頃から一個の人体に焦点を当てるようになります。この作品は《ヴィナス》と題された8点からなる版画集のうちの1点です。ヴィナスについて、池田は「ヨーロッパの美術史にはヴィナスという官能の象徴みたいなものによって…その時代の美に対する嗜好(しこう)や様式が女の裸体の中に典型的に表れている」と語っています。デフォルメされた巻貝や二枚貝、首の長い動物、不自然な形の指などを象徴的に組み合わせて、女性の肉体のエロチシズムを強調しています。

池田満寿夫[いけだ・ますお]1934(昭和9)―1997(平成9)
旧満州国奉天市に生まれる。1956年に瑛九と出会い〈デモクラート美術家協会〉に参加し、銅版画を始める。ヴェネツィア・ビエンナーレの国際版画大賞を受賞し、版画家としての確固たる地位を築く。その後、美術の分野だけにとどまらず小説、映画、写楽研究、陶芸にまで表現の世界を広げ、多才ぶりを発揮した。

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