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黒い背景の人物

TitleFigure against a Black Background
作家名ルフィーノ・タマヨ Rufino TAMAYO
技法・素材版画の混合技法(エッチングほか)、紙
制作年1976
寸法縦(cm)56.40
寸法横(cm)74.70
作品・作家解説ルフィーノ・タマヨ
1976年 版画の混合技法(エッチングほか)、紙 56.4×74.7cm

タマヨは1920年のメキシコ革命の熱気がさめやらぬ中で画家を志し、メキシコ古代彫刻から多くのことを学びました。当時は、新生メキシコをテーマにした壁画運動が世界的に注目されていましたが、タマヨは美術を革命思想の手段とみなすことに反対でした。そうした民族主義的な傾向の美術ではなく、自由な制作をめざしたタマヨは、メキシコ固有の民俗的世界を西洋近代絵画の造形手法などをとりいれながら表現しました。この作品は、エッチングをはじめとする様々な技法を用いて独自の質感をつくり出すことに研究を重ねたタマヨ独特の版画です。作品の表面をよく見ると、彼がいかに苦心して独自の表現を示そうとしているのかがわかります。正面から人物を左右対称に単純化したこの作品は、重厚な質感によって、素朴ながら深い味わいに満ちた表現となっています。

ルフィーノ・タマヨ 1899-1991
メキシコ・シティ国立美術学校で学んだ後、国立考古学博物館で働きながら絵を描く。1930年代からニューヨークを度々訪れ、キュビスムなどの西洋の近代絵画にふれる。メキシコ古代美術と西洋の近代絵画を融合した独自の作風を築く。53年サンパウロ・ビエンナーレで絵画部門の大賞を受賞。

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