生命の守護神

TitleLife's Guardian
作家名ヤン・トーロップ Jan TOOROP
技法・素材クレヨン、
制作年1895
寸法縦(cm)104.00
寸法横(cm)216.00
作品・作家解説ヤン・トーロップ[やん・とーろっぷ]
1895年 クレヨン、紙、パネル 104.0×216.0cm

1880年に設立されたジャカルタの保険会社の15周年を祝う壁画の下絵として描かれたものです。下絵といっても堂々たるスケールで細部まで描きこまれています。制作時期は《三人の花嫁》など独特の象徴主義絵画や、ポスター、挿絵の代表作が生み出されたトーロップの最盛期に当たり、彼の特質と時代背景が十分にうかがえるものとなっています。ローゼンブルク・タイル会社によって本制作される計画でしたが、残念ながら実現していません。向かって左側の母子像はオランダを、右側の母子像はインドシナ諸国を表しています。大きな翼で両者を結ぶ中央の神像は、スエズ運河を象徴しています。花弁の十字や台座の砂時計など、さまざまな象徴がちりばめられた手法や、引き伸ばされた植物の垂直性と曲線を強調した形態などにトーロップの特徴が表れています。

ヤン・トーロップ 1858(ジャワ島/インドネシア)-1928(ハーグ/オランダ)
オランダの象徴主義を代表する画家。旧オランダ領ジャワ島生まれ。印象主義的画風から出発後、〈二十人会〉に参加しベルギー象徴派と交流を深める。またラファエル前派やブレークの影響を受けた。挿絵・ポスターなどの分野でも活躍。流麗な曲線の駆使と長く引き伸ばされた人体表現で、アール・ヌーボーの寵児の一人となった。

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