泉-9個からなる

TitleFountain-Composed of Nine Pieces
作家名遠藤利克 ENDO Toshikatsu
技法・素材木、タール
制作年1989
制作年(和)平成01
寸法縦(cm)75.00
寸法横(cm)75.00
寸法奥(cm)130.00
作品・作家解説遠藤利克[えんどう・としかつ]
1989(平成1)  木、タール、火  各75.0×75.0×130.0cm

黒焦げの死体が9体、ごろんと転がっている、といったら物騒な話ですが、この作品について作者自身、そんなイメージを語っています。周囲2メートルを超す巨木が、輪切りにされ、土管のようにくりぬかれ、タールを塗られて火にかけられます。表面をすべて黒く焦がされ、炭化して崩れ落ちる一歩手前で止められて、黒い円筒のかたちが残されたものです。制作過程の中のどこか秘儀的なこの「火葬」は、作者にとって、破壊と浄化、死と再生をともにはらんだものといえるでしょう。荼毘(だび)に付され浄化され還元された円筒は、際限なく汲みすべてを吸引すると同時に無限に湧き出る源ともなると考えられています。作者はこれを「聖なる空洞性」と呼んでいます。「泉」のタイトルもここから出ています。

遠藤利克[えんどう・としかつ] 1950(昭和25)―
名古屋造形芸術短期大学彫刻科卒業。1987年ドクメンタ8に出品。造形の基本原理を追求したミニマリズムや事物の関係性を問う「もの派」の仕事を批判的に継承する彫刻家のひとり。方形、円環などの幾何学的形態をもとに、火や水の作用によって神話的な世界を語る作品を展開。その後、足下に満ちてくる不可視の水に現代を映す作品を制作。

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