正面

六田知弘

青磁彫刻 鴛鴦蓋香炉

作品名(よみ)せいじちょうこく えんおうぶたこうろ
時代1高麗時代
時代212世紀
高(cm)23.7
幅(cm)19.4
重量(g)1,407
コレクション名安宅コレクション
クレジット表記大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
登録番号00272
解説蓋に鴛鴦(おしどり)をあしらった香炉です。動物の形を蓋飾りに使った香炉は、ほかにも龍、獅子、麒麟等いくつかありますが、『宣和奉使高麗図経(せんなほうしこうらいずきょう)』には「狻猊出香(さんげいしゅっこう)(獅子飾りのある香炉)」の出来栄えがいいと記されています。中で焚かれた香は、鴛鴦の胴を伝って嘴(くちばし)から立ちのぼります。造形や釉色ともに優れ、高麗青磁全盛期の作例といえます。全羅南道康津郡沙堂里窯址で同種の陶片が発見され、消費地遺跡としては忠清南道保寧市元山島で、また、日本においても福岡市箱崎遺跡で鴛鴦蓋の香炉片が出土しています。

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